なんだか今季は急に暖かくなって、こっちの気持ちを置き去りにするようにシーズンが終わっちゃった。
まだ滑り足りないまま雪がなくなって、もう少しザラメ雪でテレマークスキーをしたかったなー(実際ストップスノーで前転しまくりでしたが)
テレマじゃないけど春スキー
以前、マーカーのツアーが破損した記事についてコメントを頂いたのですが・・・・
ワタシなりにスキー道具の「軽さ」について思うところなど。
※まず、最初に。
愛用している道具は全て自分のオカネで購入してます。なので気兼ねなく自分の感じたまま書いてます。
まずはテクニカ・コーチス110から昨季に買い換えたK2のマインドベンダーの120。
個人的にブーツに求めるのはシェルの粘り感、ヒザの入り。そのうえ軽ければ良しと思ってました。
K2に履き替えて2シーズン使って思うところは・・・・
ツボ足で歩いてる時は可動域も広く軽さを感じて軽快ですが、シールを付けてスキーで歩いてる時は重さの違いはあまり感じません。
じゃあ滑走時はどうかっていうと、買い替えを後悔したくらい全然違った。
K2マインドベンダーは剛性が無いというか、踏んで頼りないというか板から足に伝わる情報が少なく一体感が希薄。
テクニカはシェルの粘り感も好みだったし膝下から一体感があったけど、K2だと足首に重いモノをぶら下げてるような感覚。
特にパウダー用の(重い)ファットスキーを履くと余計に感じます。
軽さのアドバンテージをどういう状況で感じるか、と言うトコロなんでしょうがワタシは多少重くても滑走時に一体感のあるテクニカが好みだった・・・・。
因みにテレマークで使っているテレマークブーツのガルモント(スコット)ケナイよりもK2マインドベンダーのほうが軽いのは、ある意味ビックリ。
(テレブーツのほうが軽いと思い込んでた)
やっぱり餅は餅屋が良いのと一緒で、ブーツはブーツ専門メーカーが良いな(K2もOEMでしょうが)
次いでビンディング。
破損したマーカーツアーより、滑りを重視するなら重いけどバロンやデュークのほうが気持ち的に安心して山に入れる。
だってフィールドでビンディングが壊れたら・・・・
せっかく登ってメインの滑りが楽しめないなんて本末転倒。それも帰って来れたらのハナシ。ビンディングは「壊れない」事が最優先。
G3のIONは、そういう意味では今まで破損も無いし安心して使えてます。
軽いのでハイクアップやザックに付けて歩く時はラクで良いけど、滑走時には「テックなりのフィーリング」です。
アルペンビンのように面で押さえてるのに比べ、前後4本のピンだけの「点接触」だから当然。
滑走時の気持ち良さより「ハイク時の軽さを優先する時」にと割り切って使ってました。(今は外して使ってません)
次はポール/ストック
伸縮ポールも持っているけど、山の中でロックが緩んで抜けた事があってから使わなくなりストレートポールに落ち着きました。
カーボンは軽いけれど折れるから、多少重くてもアルミ「が」安心。
歩く時は上のコルクグリップを使い、滑走時には下の赤いテープ部分を握ってます。シンプルがイチバン。
板はビンディングにもよって変わるので難しいですが・・・
手持ちの板で(付いているビンディングでも変わりますが)最も重いのは、K2ヘルベント+マーカーデュークのセット。
179cmでトップから160-132-151、とっても重いですが板自体がシッカリしているので
トラックだらけの悪雪も蹴散らして戦車のように突進します。
ヘルベント。ほんの僅かだけどキャンバーがついてます
逆に軽いRMUのアポストールは、その軽さゆえハードパックでは暴れるし、トラックを切る時や外乱に足を取られるような感じで突進力はありません。
でもヘルベントと同じくらい楽しくて好き。
まあ板については軽い/重い以外の要素もあると思いますが滑って楽しければ重さは関係なし。状況で使い分け次第。
ここ数年で軽量化がトレンドみたいになっているけど、軽さを優先すると強度とか犠牲になる部分もあるんでしょう。
だったらワタシは多少重くても破損リスクの少ない=信頼性と、「滑走時の快楽」を選びます。