前回のエントリーでプラスチック製75mmテレマークブーツが絶滅の危機が近づいていると書きました。
あくまで「プラスチック製」の、であって革靴は「まだ」買える模様。
まあ行く行くは革靴で颯爽と滑れるようになりたいですが、テレマークを始めたばかりのワタシはプラスチック製のブーツ(の剛性に頼って)
で不安なく滑れるようにならないと、とてもじゃないけど革靴で滑れる気がしません。
いまのところ、ワタシのプラスチックブーツは未だ心配なく使える状態ですが、所詮は樹脂。加水分解は避けて通れません。
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前回の画像のガルモントのエナジー。ジャバラがパックリ割れています。
因みに滑走中に割れた際は屈伸方向よりも、ねじれ剛性が無くなって踏めなかったそうです。
こんなにねじれてしまいます
本人はもう既に新しいブーツを購入して、エナジーは捨てるって言うので実験素材として預かりました。
※もし、今後買い替えブーツが絶滅していたら必然的に修理することも有り得る、の前提の実験です。
まだ買えるブーツがあるうちは市場活性と、ブーツメーカーに継続生産の判断をさせるためにも買いましょう。
修理実験で壊したり、再生不可となる可能性もありますが色々試す予定なので「75mm Project」とカテゴリー分けして今後、長期的に実験
したいと思います。
まずは下調べ。
テレマークブーツはシェルにペバックスという素材が使われているらしい。
ではペバックスってどんな素材か調べると
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Pebax(ペバックス)は、ポリエーテルブロックアミド共重合体で、優れた機械的・物理的及び化学的性質を持った、
広い範囲の可撓性(かとうせい)を有する熱可塑性エラストマー。
主な特徴は
・低温における可撓性と耐衝撃性
・動力学的性質(繰返し疲労、弾性、ヒステリシス)
・良好な成形性
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★可撓性(かとうせい)=物質の弾性変形のしやすさ、分かり易く言うと「たわみやすく、チカラが加わっても折れにくい」って事。
ついでにブーツの内側を除いたら、どうやら蛇腹部分の樹脂と、シェルの異なる素材でモールドされているらしい。
こんな感じです。
自分で出来る方法としては
1、接着
2、樹脂溶接
3、縫合
まずは簡単な方法として接着から試してみます。
でも黒で書いた蛇腹の部分は薄くて柔軟性のある素材で破断面は「線接触」なので接着面が確保できるのか???
つづく。